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あなたは「テスラは泣かない」というバンドを知っていますか?

『不思議な巡り合わせなのかなっていう気もします。』

ツツミケント(nau):
こんにちは、今回はこの度nauからリリースする「テスラは泣かない」というバンドの良さを伝えるためにライターの安達さんを迎え、バンドの魅力を探っていこうと思います。よろしくお願いします。

安達きみ乃:
はい、よろしくお願いします。そもそも、ツツミさんはどうしてこのバンドを知ったのですか?

ツツミ:
去年の夏くらいにnauの作品募集に応募があって、最初に聴いたときに“おおっ!”と思ってメールを出したのがきっかけですね。

安達:
どういうところが気になったのでしょう?

ツツミ:
単純にすごく好きな音だなー、と思ったんですよ。僕が好きないろんなバンドを思わせるところもありつつ、とてもオリジナルな感じもして、おもしろいなーと。

安達:
それはわかります! 私も、私の好きないろんなバンドを連想しました。しかし、応募が昨年の夏だったのに、なぜ今、リリースなのですか?

ツツミ:
いや、実は何度かメールを出したものの、全然連絡が無くてですね。気が変わったのかな?と思って残念に思っていたのですが、最近になってまたメールが来て、おや?と。後にメンバーに尋ねてみたら、どうもスパムフィルターかなんかにひっかかってたみたいですね。

安達:
あらら……。そういうケースもあるのですね。実は私、昨年の夏に応募があった時の作品も聴かせていただいたのですが、今回の3rdで急激に成長したなっていうふうに感じたんですよね。その音源を今回こうやってリリースできるっていうのは、不思議な巡り合わせなのかなっていう気もします。

ツツミ:
そうなんですよね。前に送ってもらった1stと2ndも良かったんですけど、今回のはよりバンドの意思みたいなものが見えてきて、グッと良くなってる。だから、変な話ですけど、ちょうど良かったのかもしれないと思ったりもしてます。

『混沌としているのに、どこか整然としている感じもする』

安達:
もう一度応募してきてくれてよかったです! さて、今回の『no title』ですが、全5曲、本当に粒ぞろいだなあという印象でした。

ツツミ:
このバンドのおもしろいところは、激しかったり、センチメンタルだったり、色んな雰囲気の曲があって、しかもそれが全部いいってところなんですよね。

安達:
1曲目の「fuga」は、激しいほうの彼らの側面が見えつつ、展開が特殊な曲ですよね。

ツツミ:
この曲は今回の5曲の中ではもっとも1stと2ndの流れを汲んでいる様な気がしてるんですよね。バンドの持ち味をいかんなく発揮している曲だなーと思ってます。

安達:
私は、5曲の中でいちばん混沌としている曲だなという印象でした。お祭りのスタートにふさわしいというか。

ツツミ:
うんうん。混沌としているのに、どこか整然としている感じもするんですよね。あと、コーラスとのハモリでラップみたいになるところと、ハンドクラップの感じが好きです。

安達:
ラップのところ、いいですよね! そしてこの鋭角のリズムを刻むギターから一転、なだらかなベースラインの「スーパートランプ」が2曲目。

ツツミ:
この曲は声の魅力が伝わる曲ですね。メインの声も、コーラスの声もとてもいい。

安達:
たしかに、彼らのイメージからは意外に思えるほど丁寧に組み立てられたハモリが印象的です。淡々とした感じのAメロからはじまって、サビでぐぐっと盛り上がるのもいい。

ツツミ:
そうそう、ラストの語りからのシャウトもかっこいいんですよね。浮遊感のあるシンセの音もおもしろい。

『SPARTA LOCALSとJERRY LEE PHANTOMに近い雰囲気を感じる』

安達:
そして次、私、この曲がいちばん好きなんですよね。「cold girl lost fiction」。

ツツミ:
ほほう、どんな所が好きなんですか?

安達:
ベースのリズムと、ピアノが入ってくるところですね。“私の好きないろんなバンドを連想する”と先ほど言いましたが、この曲からはSPARTA LOCALSとJERRY LEE PHANTOMに近い雰囲気を感じます。でも、もちろん、テスラは泣かないにしかできない曲になっているし、いやあ、大好きです、ほんと。

ツツミ:
この曲の鍵盤が踊り狂うところ、僕も凄い好きなんですよね。ライブが見たくなる。

安達:
そうそう、彼ら、鹿児島で活動しているバンドだし、あまりライブも多くないんですよね。

ツツミ:
東京でライブをしていたら、すぐ話題のバンドになると思うんだけどなあ。

安達:
そして次、「[arc.]」ですが、「cold girl lost fiction」の次に来る曲としては、最大級に意外ですよね(笑)。すごく繊細なギターの音と、そっと置くみたいな歌い方で。

ツツミ:
“おお、こんな事も出来るのか!”と思いました(笑)。でも、いいんだよね。この曲は詞が耳に自然に入ってきますね。

安達:
“雨が降っているのがせめての救いだった”っていうのが、この曲のキーですよね。そこが特にスッと落ちてきました。そして、この盛りだくさんのミニアルバムを締めくくるのが「アマロ」。

ツツミ:
この曲はなんというか、わかりやすく言うと名曲って感じですよね。どんなバンドが演奏しててもおかしくない感じだけど、こういう曲こそなかなかかっこよくやれるバンドが少ない。

安達:
誤解を恐れずに言うと、いちばん“普通”なんですよね。それがこの5曲の中にあっても埋もれずに、“いい曲だな”と心から思えるのはすごい。

ツツミ:
うん、こういう曲を「テスラは泣かない」っていう、ちょっと普通じゃない音を鳴らすバンドがやってて、ちゃんといい曲になってるっていうのが、素晴らしいことだな、と。

『きちんと多くの人に刺さるはずの音』

安達:
こうやって1曲ずつ話してみると、本当に密度の高い作品ですね。率直に言って、鹿児島で活動している彼らの名前がなぜ東京まで響いてこないのか、本当に不思議なくらい。この3rdアルバムは、聴いてくれた人にとっては本当に、素敵な出会いになると思います。

ツツミ:
すごく独特な音なんだけど、曲全体として聴くとキャッチーなところもあるっていう、わりと誰もがグッとくる音楽をやってると思うんです。このバンドはぜひ多くの人に聴いてもらうべきだと思う。

安達:
キャッチーだしポップだっていうのは、彼らを語る上で大事なところですよね。きちんと多くの人に刺さるはずの音というか。

ツツミ:
あと、nauで買うと、「真夜中のボディランゲージ」という謎のラジオ番組も付いてきます。nauで初めて知った人がいきなり聴くと、その前置きのなさに面食らうと思いますが(笑)、3rdの制作秘話みたいな話もしてますし、過去の曲やオリジナル曲(?)も聴けますし、なかなかお得なパッケージだと思いますよ!
また、近い内に1stと2ndもnauからリリースするので、そちらも是非チェックして欲しいですね。いい曲がたくさん詰まってるし、3rdでは見えていない彼らのまた違った側面がたくさん見られると思うので。

安達:
おお、メールの行き違いによって幻となっていた過去の音源ですね! 3rdを聴いて気になった人にとっては朗報ですね。楽しみにしています!

ツツミとnauで多くの原稿を書いてもらっている安達さんの対談はいかがだったでしょうか?
二人ともかなりベタ褒めですね。もしかしたら、このちょっと変わったバンドの名前がシーンを席巻する日もそう遠くはないのかもしれませんね!
気になったあなたは、今すぐチェックしてみてください!

テスラは泣かない『no title』の試聴・購入はこちらから!

『no title』
テスラは泣かない
2011年5月6日発売
800円
  • fuga
  • スーパートランプ
  • cold girl lost fiction
  • [arc.]
  • アマロ
nauで購入!

プロフィール

テスラは泣かない

――ながいこと、辺境で音を鳴らしていました。
2008年5月 村上、吉牟田、上仮屋の三人で初セッション。6月 村上/山村によるアコースッティクユニット「Oriental Flat Strangers」と融合し、現在の形に。 「テスラは泣かない」始動。7月 スタジオオーナーからの推薦によって、Mix Up vol.1に出演。初ライブ。 以降、「volcano10」等への出演を果たし、鹿児島市内を中心に精力的に活動する。
2009年1月には「TESLA doesn't know how to cry」初音源を発表。2009年9月には「梵 奏」2ndミニアルバム発表。
2010年3月、バンド初となるワンマンライブを150人の動員をもって成功させる。2010年4月、Dr.上仮屋の就職に伴い、實吉が加入。8月、九州ツアー。
2011年3月、3rdミニアルバム発表。
目指すのは、上質なフィクションに翻弄されるあの感覚。